もっとも、巨大な原発建屋の上まで届くポンプ車は日本には存在しなかった。どこかから取り寄せられないか……こうして白羽の矢が立ったのが中国の三一集団だ。
この時まで日本人のほとんどは知らない企業だったが、コンクリートポンプ車、ロードローラー、風力発電所、港湾機械、石炭機械などの製造販売を手がける中国ナンバーワンの建設機械メーカーである。
高層ビルや高速鉄道、港湾、空港など、すさまじい勢いで進む中国のインフラ建設を支えている会社だ。巨大建造物が次々と作られている中国の現場にあわせ、巨大な輸送管を持つコンクリートポンプ車を開発している。
原発事故後、要請を受けた三一集団はただちにその無償提供を決めた。
恥ずかしながら、この記事でこの事実を初めて知った。とても優秀な経営者がいるのだと感じます。
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